Natural Dye
草木染めについて
What is Natural Dyeing草木染とは
草、花、樹木、根、実や土、石、虫など、自然界にある色素を用いて色を染めることを「草木染」と呼びます。「草木染」という言葉は、1929年に山﨑斌(やまざき あきら)氏が化学合成染料による染色と区別するため、植物など天然由来の染色を「草木染」と命名したことに始まり、以降日本において広く使われています。物染、天然染、古代染とも呼ばれています。
英語ではNatural DyeやVegetableDye とPlants Dye、Botanical Dye、Wild Dye等で呼ばれ、これらをタイトルにした著書も多く出版されています。


The History of Natural Dyeing草木染めの歴史
古くから衣類の着色には、土や泥、植物などが用いられてきました。現在発見されている最古の草木染めは、約6,500年前のワカ・プリエタ遺跡から出土した藍染めの綿織物です。また、約4,500年前の古代エジプトにおいても、ミイラを包む麻布に藍染めが施されていたことが判明しています。
世界各地で、その土地の気候に応じた植物や虫が染料とされてきました。青には藍、赤には茜やカイガラムシ、黄色には草本や樹木など、色ごとにさまざまな天然素材が用いられたのです。現在ではその多くが合成染料により染められているバティックやイカット、ハリスツイードやゴブラン等多くの伝統的な染織品も草木染で染められてきました。
19世紀中頃まではこうした天然染料で染めるのが当たり前であり、すべての着色は天然の染料が用いられたため、染料は大変貴重とされ、交易における重要な品としても扱われてきました。
1856年にイギリスの化学者ウィリアム・パーキンがマラリア治療薬の合成試行中に偶然「モーブ(赤紫色)」を発見したことに端を発し、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ほとんどの天然染料は合成染料に入れ替りました。少量でも鮮やかに染まる合成染料は、多様な染色技法の発展に貢献しただけでなく、安価な大量生産を実現し、私たちの衣類をよりいっそう彩り豊かなものにしました。
その一方で、合成染料の多くは石油由来であり、染色に伴う排水をはじめとする環境への大きな負荷が深刻な問題となっています。そうしたなか、草木染めは原料や製造過程での環境負荷が少ないことから、近年あらためて注目を集めています。
日本においては飛鳥~奈良時代にかけて高度な染色技術が伝来したとされています。日本の伝統色は400色以上にのぼり、草木染は日本の豊かな色彩文化の礎となっています。

Natural Dyeing by Maito Design WorksMaito Design Worksの草木染め
マイトデザインワークスでは、環境への負荷が少なく、古来より大切にされてきた草木染の色合いを尊重し、100%草木染のプロダクト制作を行っています。
赤は茜(あかね)、青は藍(あい)、黄色は山桃(やまもも)や槐(えんじゅ)、黒は橡(つるばみ)や五倍子(ふし)といった、それぞれの色において発色や定着に優れた伝統的な染料植物を扱うと同時に、その季節に応じて手に入れた植物、時には廃棄する植物なども使いながら伝統に縛られず、一期一会の色を染め上げることもしています。

Natural Dyeing You Can Do at Home家庭でできる草木染め
身近な植物や野菜などでも、きれいな発色をして染料になるようなものも多くあり、家でも気軽にはじめることができるのも、草木染の大きな特徴です。
食べ終わった玉ねぎの皮や、お茶の出がらし、ハーブなどを使っても草木染を楽しむことができます。


- 黄色:玉ねぎの皮、ひまわり、タンポポ
- ピンク:桜、アボカドの皮や種
- 茶色:コーヒー、お茶 など
Various Plants Used for Natural Dyeing草木染の植物
あらゆる植物は色を持ち、私たちはその色を染めることができます。しかし、思い通り色をもたらす草木や部位は限られてきます。先人たちはそうした特性を見極め、求める色に応じて使い分けてきました。根や果皮、樹皮の内部など、一見しただけではわからな部位にこそ、豊かな色彩を持っていることが少なくありません。植物の表面的な姿からは想像もつかない部位に、鮮やかさや奥深さをもたらす成分が潜んでいます。

蓼藍Japanese Indigo

茜Madder

紫鉱Lac insect

柘榴Pomegranate

ヤシャブシGreen alder

屋久杉・杉Cedar

桜Sakura

竹・笹Bamboo

オリーブOlive leaves

ブドウGrape leaves

コーヒー豆Coffee

茶Tea

木くずSawdust

ロスフードLoss food

ロスフラワーLoss flower
Recommended References on Natural Dyeingおすすめの参考文献
書名著者名出版社発行年
- 延喜式藤原時平・藤原忠平 等(編纂)朝廷(官撰)927年
- 紺屋茶染口伝書作者不詳絵筆屋勘右衛門1666年
- 農業全書宮崎安貞 編録貝原樂軒 刪補1697年
- A book on vegetable dyesMairet, Ethel MHammersmith W. Published by D. Pepler at the Hampshire House1916年
- 日本固有草木染譜山崎斌日本植物染料研究所1933年
- 染料植物図譜後藤捷一高尾書店1937年
- 日本の草木染上村六郎京都書院1966年
- The Art of Dyeing in the History of MankindFranco BrunelloNeri Pozza1973年
- 日本古代の色彩と染前田雨城株式会社河出書房新社1981年
- 草木染の事典山﨑青樹株式会社東京堂出版1981年
- 一色一生志村ふくみ株式会社求龍堂1982年
- 草木染750色高橋誠一郎田中直染料店1984年
- 図解 染色技術辞典田中 清香 (著), 土肥 悦子 (著), 柚木 沙弥郎 (監修)株式会社理工学社1990年
- 自然の色と染め: 天然染料による新しい染色の手引き木村光雄株式会社木魂社 1997年
- 日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)吉岡幸雄美術図書出版 株式会社紫紅社2000年
- Natural DyesDominique CardonArchetype Books2006年
- 草木染め大全―染料植物から染色技法まですべてがわかる箕輪直子株式会社誠文堂新光社2010年
- 阿波藍川人美洋子特定非営利活動法人 阿波農村舞台の会2010年
- 絞り染め大全安藤宏子株式会社誠文堂新光社2013年
- 草木染の色物語 ~色選びで貴女の人生が変わる~小室容久株式会社社会評論社2014年
- かんたん染色天然染料の手引き: 今さら聞けない染色方法とそのひみつ北川一寿株式会社染織と生活社2022年
- Maito Design Worksのおうちで楽しむ草木染め小室真以人株式会社日東書院2024年
Our Natural Dyeing Workshop草木染のワークショップ
家でもできるように、草木染の原理から方法を詳しく解説するワークショップを毎月開催しています。

Our Products Dyed with Natural Dyes草木染のプロダクト
100%草木染を使用したプロダクトの制作、販売しております。東京に直営2店舗、ECサイトも運営しています。
MAITO/真糸 蔵前店
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-14-12 1F
TEL:03-6319-1137 OPEN:11:00-18:00
定休日:月曜日
MAITO/真糸 2k540店
〒110-0005 東京都台東区上野5-9-20 2k540 M-1
TEL:03-6803-0338 OPEN:11:00-19:00
定休日:水曜日

